かつては多くの住宅で、和室が採用されていました。新しく家を建てるときでも「一室は和室」を希望する人は少なくありません。

その一方、ライフスタイルの変化で、畳の部屋をフローリングにしたいと考える人も増えています。今回は、畳からフローリングにするとどのようなメリットがあるのかを、2つのリフォーム方法とあわせて紹介します。

畳からフローリングにリフォームする2つのメリット

まずは、畳からフローリングにリフォームするメリットを2つ紹介します。

掃除がしやすくなる

畳をフローリングにリフォームすると、掃除しやすくなるのがメリットです。

畳はい草を編み込んで作られていることから、水分に強くありません。飲みものをこぼしてしまうと吸水し、シミになってしまいます。おまけになかなか乾燥しないので、カビが生えてしまう恐れもあります。粉状のものをこぼしてしまったときも、目に入り込み掃除するのが大変です。

その点フローリングであれば、中まで水がしみ込んでいく心配がなく、さっと一拭きできれいにできます。普段の掃除もフローリングワイパーで簡単に済ませられるのもメリットです。

頻繁なメンテナンスが不要になる

畳はフローリングと比較すると劣化が早く、定期的かつ頻繁なメンテナンスが必要です。目安としては3〜4年に1回程度の裏返しや表替えが必要になり、さらに10年前後で畳自体を交換する必要もあります。

その点フローリングは、合板フローリングでも10〜20年は張り替えが不要です。頻繁なメンテナンスをしなくてよくなるのが、畳からフローリングへ変更するメリットです。

畳からフローリングに変える2つの方法

畳からフローリングに変えるには、以下の2つの方法があります。

・畳の上にウッドカーペットを敷く

・畳を撤去しフローリングに張り替える

それぞれの内容と、メリット・デメリットを紹介します。

畳の上にウッドカーペットを敷く

畳の上にウッドカーペットを敷くのは、もっとも簡単にできる方法です。ウッドカーペットとは、細長い木材をつなげてシート状にしたもので、くるくる巻いたりたたんだりして持ち運べるのが特徴です。畳の上に広げるだけで、簡単にフローリングの部屋へと様変わりさせられます。賃貸物件などで、畳の撤去ができない場合には、ウッドカーペットがおすすめです。

ウッドカーペットを敷くメリット

ウッドカーペットを敷くメリットは、なんといっても手軽に、そして安く畳の部屋をフローリングにできることです。工事は不要で、部屋の大きさにあったものが見つかれば、DIYで簡単に施工できます。

ウッドカーペットを敷くデメリット

ウッドカーペットを敷くデメリットは、畳が傷む可能性があることです。ウッドカーペットは畳の上に直接敷くため、畳とカーペットの間に湿気がこもってカビが発生しやすくなります。しかもカビが生えても気がつきにくいので、被害が広がりやすいのが特徴です。

また既存の畳の上にさらにウッドカーペットを重ねるので、高さが高くなるのもデメリットです。開き戸が畳側に開く場合、ひっかかって開かなくなる可能性がある点にも注意が必要です。

畳を撤去しフローリングに張り替える

畳の部屋をフローリングに変えるには、既存の畳を完全に撤去し、新しくフローリングに張り替える方法もあります。持ち家で、今後畳の部屋に戻す予定がない場合には、基本的にはこの方法がおすすめです。

フローリングに張り替えるメリット

畳を撤去してフローリングに張り替えるメリットは、下地からやり直せるため廊下や隣室の床と高さを合わせられることです。段差がなくなりフラットにできるので、あわせてバリアフリー対応したいときにはおすすめの方法です。

高さをそのままでフローリングにする場合でも、畳を撤去するため下地の様子を確認できるメリットもあります。湿気によって下地が劣化していないか、白アリ被害にあっていないかなどを、あわせてチェック可能です。

フローリングに張り替えるデメリット

畳を撤去してフローリングに張り替えるデメリットは、費用と手間がかかることです。DIYで行えばある程度費用は押さえられますが、畳を処分したり、道具をそろえたりする必要があることを考えると、大きなコストダウンは期待できません。

その点プロに依頼すれば、下地のチェックをしてもらえるうえ、防湿や断熱などもあわせて施工してもらえます。家を長持ちさせることを考えると、畳を撤去しての張り替えがおすすめです。

まとめ

畳からフローリングにリフォームすると、掃除やメンテナンスが楽になるのがメリットです。畳からフローリングにするのには、ウッドカーペットを敷く、フローリングに張り替えるなどの方法が考えられます。

ウッドカーペットを敷くのは手軽で安価な方法ですが、下地の確認ができない、畳が劣化するなどデメリットがあります。賃貸住宅に住んでいるなど、張り替えができない事情がある場合を除き、既存の畳を撤去してフローリングに張り替えるのがおすすめです。

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