リノベーションというと室内のイメージがありますが、庭や玄関アプローチといった外まわりのリノベーションもあります。室内のリノベーションは注目され、施工例やリノベーション方法、リノベーション出来る会社の紹介や広告を目にする機会は増えていますが、外まわりに関しては、どこに依頼すればいいのだろう、と思っている方は少なくありません。

外まわりのリノベーションは、どこに依頼すれば良いのでしょうか?外まわりリノベーションの注意点と共に、ご説明したいと思います。

1.外回りのリノベーション工事が出来るのはどこ?

外まわりと偏に言っても、幅が広く様々な内容が含まれます。そのため外まわり工事が出来るとうたっている会社でも、得意とする分野や出来ることが違います。どんな会社が何を得意としているのか、メリットやデメリットをご説明いたします。

■依頼したい内容をハッキリさせて会社探し!

まずは、外回りでどんなことを依頼したいのかをハッキリさせましょう。その分野に合った会社を探すことが重要です。例えば、外回りに関係する工事として下記の会社に依頼することが出来ます。

●植栽に強い造園屋

庭に樹木を植えたり、花壇を作ったり、植物に関係することを依頼したいのであれば、造園屋や庭師が得意とします。樹木の中には、根が張って家の基礎や水道管に影響してしまうものもあります。また、成長が早く予想以上に大きくなるものがあるので、植物に詳しい造園屋に頼むことで、数年後の庭木のバランスなども想定した植栽計画が出来て安心です。

しかし、造園屋は、植物をメインとしているので、外まわりの設備機器や左官工事が関係することに関しては対応できないケースが少なくありません。

●玄関まわり・庭のデザインならエクステリア専門会社

塀や門扉、カーポートなど庭や玄関周りの設備用品の設置や、庭のデザイン、コーディネートを依頼するのであれば、外まわり専門のエクステリア会社が知識や施工例が豊富です。エクステリアプランナーや専属の庭師が所属する会社もあるので、外まわり全般に対応してくれます。

しかし、外まわり専門なので、家の内側や家そのものに関係することに関しては、専門的な知識がない、対応出来ないことが一般的です。

●家との繋がりを考えるのであればリフォーム会社・リノベーション会社

中庭やバルコニー、玄関ポーチやアプローチなど家の内部と繋がりがある場所を含むのであれば、リフォーム会社に依頼することで、導線やデザインに統一感が出ます。

また、屋根の葺き替えや外壁塗装、窓やシャッターといった家自体の外まわり工事に関しては、リフォーム会社やリノベーション会社、塗装業者などが行える工事内容です。

しかし、リフォーム会社の中には、水回りリフォーム専門の会社や、外まわりのリノベーションは対応できないというところもあるので、業務内容や施工例を確認しておきましょう。

●総合的に頼める建設会社

上記の工事内容を全てカバーしてほしいと思うのであれば、リノベーションを専門とする会社や建設会社がおススメです。家の外も中も、丸ごと依頼できます。特に、新築工事もリフォームやリノベーションも行える建設会社であれば、植栽計画などイチから造るものにも対応できますし、今あるものをキレイにすることや、使いやすくする工事にも対応出来ます。

しかし、建設会社や中には、新築専門でリフォームやリノベーションは行っていないという会社もあるので、リノベーション経験があるかどうかの確認を行いましょう。

2.外まわりのリノベーションを依頼する時の注意点

外まわりのリノベーションを依頼して後悔しないためには、どんな点に注意すると良いのか、ご紹介したいと思います。

■家の中もリノベーションするならセットがお得!

外まわりだけのリノベーションをする場合は、内容に合わせて対応した会社を選ぶことが出来ます。しかし、家の中や外壁塗装など家自体に関係するリノベーションも行いたいと思っているのであれば、外まわりのリノベーションと、家のリノベーションを別会社に頼むのではなく、両方が出来る会社に依頼することで、スムーズかつお得にリノベーションを行うことが出来ます。

家の中と外では、場所が違うので同時に工事を行うことが出来るため、ひとつの会社に依頼することで工期が長くならずにすみます。打ち合わせも2社する必要がなく、時間もとられませんし、連絡ミスなども防げます。また、塗装工事や左官工事であれば、中と外で同じ職人さんが対応できる内容もあり、人件費も抑えられるかもしれません。

さらに、デザインや技術の面でも統一感のある仕上がりになるというメリットもあります。いつか、家の中もしたいと思っているという場合は、同時に出来ないかを検討してみましょう。

■外からも中からも確認が必要!

外まわりのリノベーションを行う際には、外からの見栄えばかり意識してしまうかもしれません。特にエクステリア専門の会社や造園会社に依頼すると、外から見たデザインや庭だけをメインとしたプランを提出してくれるため、いつの間にか家の中と外まわりを別個に考えがちです。

しかし、外とはいえ実際には導線や景色など、家の中に関係する部分や影響する部分でもあります。公道から見てオシャレでも、家の中から見える景色は悪いということもあります。反対に家の中からの景色を重視しすぎて、外からは見栄えが悪くなるということもあります。

例えば、道路を歩く人の目線と、家の中で座っている人の目線の高さは違います。その点を踏まえて、塀や樹木の高さを決めなかったために、家の中からは見えないつもりでも、外からはよく見えるという失敗があります。また、車のサイズに合わせた停めやすいカーポートが、室内に入る太陽の光を遮ってしまい家の中が暗くなってしまったというお宅もあります。

外まわりのリノベーションを行う際には、家の中のリノベーションをしない場合でも、外からだけではなく室内の窓からの景色を含め、様々な場所からどのように見えるのか、導線が悪くならないのかを確認するようにしましょう。

3. まとめ

外まわりのリノベーション工事が依頼できる会社はいくつかあります。植栽に関係することであれば造園屋や庭師、庭や玄関アプローチに関係することであればエクステリア専門の会社、室内と繋がりのある部分や外壁や屋根のリノベーションを依頼するのであれば、リフォーム会社やリノベーション会社、そして総合的に対応できる建設会社がおススメです。しかし、全ての会社が対応できるわけではないので業務内容を確認して依頼するようにしましょう。さらに、外まわりのリノベーションを行う際には、お得にスムーズに行うために、家の中とセットで工事できないかを検討することや、外からだけではく、色んな目線で見え方や使い勝手を確認することを意識するようにしましょう。 どんなリノベーションでも、知識や経験が豊富で対応できる会社選びが重要です。慎重に会社選びをして、満足のいくリノベーションにしましょ