トイレのリフォームは、そう何度も行うものではありません。一度リフォームすれば、長ければ何十年もそのまま過ごすことになるため、できるだけ失敗したくないですよね。
そこで今回は、トイレリフォームに成功するために、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。リフォームが済んでから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、チェックしておきましょう。
POINT①トイレの種類はスペースや機能を考慮して選ぶ
一口にトイレといっても、以下の3種類があります。
・組み合わせトイレ
便器と便座、そしてタンクの3つのパーツを組み合わせてできているトイレ組み合わせトイレ。手洗いのある・なしが選べる。
・一体型トイレ
便器と便座、タンクが一体となっているトイレ。手洗いのある・なしが選べる。
・タンクレストイレ
便器の後ろにタンクがないタイプ。デザイン性が高く、すっきりしている。
上記3種類のなかから、機能やスペースを考慮して選びますが、押さえておくべきポイントは「手洗いの有無」と「トイレスペースの広さ」です。
手洗いスペースがないなら組み合わせトイレか一体型トイレを選ぶ
トイレのスペースが狭く、手洗いを独立して設置できない場合には、組み合わせトイレや一体型トイレでタンク上部に手洗いがあるタイプを選びましょう。手洗いスペースを別に設ける必要がなくなるので、トイレを広く使えます。
狭いスペースで手洗いを独立させたいならタンクレストイレがおすすめ
トイレのスペースはそれほど広くないけれども、手洗いは独立させたいと考える方は、タンクレストイレを選ぶと良いでしょう。タンクレストイレは、便器の後ろにタンクがないので、手洗いを設置するスペースを確保できます。
トイレの種類について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
POINT②床材や壁材は耐水性が高い素材を選ぶ
トイレリフォームでは、汚れに強い素材を選ぶことも成功の秘訣です。トイレは飛び散った尿や、手洗いの際の水跳ねで汚れやすいのが特徴です。床や壁に使用する素材は、防水性が高く拭き掃除できるものを選びましょう。
トイレの床と壁に使用するおすすめの素材をご紹介します。
トイレの床におすすめの素材
トイレの床へ使用するのに適しているのは、以下の3つの素材です。
・タイル
洗剤にも水にも強く、固く絞った雑巾で拭くだけで、簡単に汚れが落ちる。臭いがしみ込むこともない。
・クッションフロア
耐水性に優れていて、汚れ落ちも良い。色や模様のバリエーションも豊富。
・複合フローリング
耐水性を高めた複合フローリングならトイレにも使える。溝に水分が入りにくいように加工されたものを選ぶと掃除が楽。
トイレの壁におすすめの素材
トイレの壁紙におすすめなのは、耐水性に優れたビニールクロスです。
壁紙にはほかにも布クロスや木質系クロスなどがありますが、どれも耐水性が高くありません。その点ビニールクロスは、耐水性が高いだけではなく、消臭機能や防カビ機能を備えたものもあります。色や柄も豊富なので、好みのデザインに仕上げられるのもメリットです。
壁紙の種類について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
「壁紙を張り替えてイメージチェンジ!知っておきたいクロスの種類」
POINT③ドアは引き戸、もしくは外開きにする
リフォームするときには、ドアを引き戸、もしくは外開きにすることを検討しましょう。
開き戸は、ドアノブをひねって回す握力と、ドアを押す、あるいは手前に引く動作が必要です。何でもない動作に思えますが、車イスに乗っているとそう簡単ではありません。ドアを引き戸にしておくと、高齢になったときでも負担なくドアを開けられます。
スペース的に引き戸にできない場合は、ドアは外開きにしましょう。最近はトイレのドアは初めから外開きにしてあるケースが多いのですが、昔は中開きが主流でした。しかし中開きは、トイレの中で人が倒れてしまったときに、身体がじゃまになって開けなくなり、救助が遅れてしまうデメリットがあります。
ドアとドアがぶつかってしまうといった弊害が出るようなら難しくなりますが、リフォームに際しては可能な限りドアは外開きに変更しましょう。
まとめ
トイレリフォームで成功するために、押さえておきたいポイントを3つご紹介しました。
トイレリフォームでは、手洗いスペースを確保できるかを考えてトイレの種類を選ぶこと、汚れやすいことを考慮して耐水性の高い壁材・床材を選ぶことが大切です。さらにバリアフリーを意識して引き戸にする、または安全を考慮して外開きにしておくと安心です。
祢冝田建設では、トイレを含む各種リフォームを承っています。工務店としての知識を活かしたリフォームをご提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。