デザイナーズマンションや流行りのデザインのマンションやアパートが新築されていく中で、築年数の古くなっていくマンションやアパートのオーナーは常に満室にするために工夫が求められます。劣化が付き物の住宅で、部屋のキレイさやオシャレさは入居状況にも影響を与えるためリフォームは必須とはいえ、リフォーム費用にばかりお金がかかると経営は上手くいきません。費用を抑えられるところは上手に抑えて満室を目指したいものです。

そこで今回はマンション・アパートオーナーとして各部屋のリフォーム費用を抑えるためにどんなことが出来るのか、ポイントをご紹介したいと思います。

1.マンション・アパートオーナーがリフォーム費用を抑える方法とは?

部屋数が多ければ多いほど、各部屋のリフォーム数も多くオーナーとしては費用がかさみます。できるだけリフォーム費用を抑えつつも、満室になるようなオシャレでキレイな賃貸住宅にするためにはどうすれば良いのか、ポイントをご紹介したいと思います。

■面積の広い床材で費用を抑える

内装リフォームをして大きく変化を感じられる場所は面積の大きな部分です。そのため、床や壁、天井の内装材を変えるだけで雰囲気を大きく変えることが出来ます。しかし、面積が大きいということはその分、費用がかかる部分とも言えます。ですから、面積の広いところ、特に床材の種類選びによって、リフォーム費用を抑えることが出来ます。

例えば、木フローリングにもメーカーやグレード、種類があります。一枚板となる無垢フローリングは高価で職人の技術も要されます。自然素材やアレルギーフリーの家を謳って貸し出すのであれば無垢フローリングを使い、付加的価値を付けて家賃を高くすることも出来るかもしれませんが、床以外の内装材も高価になってしまいます。

賃貸住宅では、複合フローリングと言われる木が張り合わされたフローリング材が一般的に使われ、高級感があるのは、突き板と言われる表面だけに無垢板を使ったフローリングがありますが、無垢フローリング同様高価です。複合フローリングの中でも費用を抑えるのであれば、木目がプリントされた化粧シートが張られたものがお手入れもしやすくデザインも豊富です。

さらに費用を抑えるのであれば、塩化ビニール系の床材でシートタイプのクッションフロアがおススメです。水回りの床材として主流になってきましたが、クッション性が高く、水に強いうえにお手入れもしやすいことから、リビングなどの居室にDIYで張る方も増えているため、賃貸物件の居室でも使われるようになっています。木フローリングに比べ費用が抑えられるうえに、木目以外にもタイル調、石目調、コンクリート調など流行りのデザインが豊富で、オシャレなテイストに仕上げやすいというメリットもあり人気です。

■設備メーカーにこだわりすぎない

内装材以上に費用がかかる部分といえばキッチンや洗面、浴室といった設備機器です。寿命がある設備機器は修繕だけではなく、耐用年数に応じて入れ替えも必要になります。

必須リフォームの一つと言える設備機器代を安く抑えるためには、設備の機能やメーカーにこだわりすぎず、水回りのメーカーをひとつにまとめること、リフォームを依頼する会社の取り扱いメーカーでお願いすることがポイントです。リ

リフォームの際には、基本的にオーナーが直接商品を購入するのではなく、リフォームをする会社が商品を揃え設置工事を行います。個人での取引と違い大量に購入することも出来ますし、それぞれの会社とメーカーによって仕入れ値や割引率が違うため、安く仕入れることが出来るメーカーが存在します。一般的に表示されているメーカーの希望価格では分からない値引き率の良い商品を使えたり、イベント時に購入できたりすることもあります。まずは、依頼する会社に安く取り入れられるメーカーやグレードの設備機器を教えてもらい、それを活用して設備機器をリフォームしましょう。

2.リフォーム費用を抑えるための工夫

リフォーム費用を抑えるためにリフォーム工事の際だけではなく、日ごろから工夫出来ることがあります。どのように節約しながらオーナー業が行えるのかをご紹介したいと思います。

■定期的なメンテナンス&リフォームを行う

リフォーム費用を抑えるために、リフォーム回数を減らせば良いのではないか、と考える方もいらっしゃいますが、むしろ適切な時期に適切なメンテナンスやリフォームを行っていなければ、大がかりな修繕が必要となり、費用も莫大になってしまう可能性があるので注意が必要です。

特に防水リフォームや設備機器のメンテナンスは定期的に行いましょう。内装の劣化は住む人の使い方に影響されますし、劣化しても大きな問題とはなりませんが、設備機器は寿命があるうえ、配管の劣化は詰まりや水漏れを招き、どんなに各部屋をキレイにリフォームしても、構造部分に影響が及ぶと大規模修繕が必要になってしまいます。そうなると定期的なメンテナンスやリフォーム費用よりもお金がかかってしまい意味がありません。普段から良い管理を行うことを意識して、管理やリフォームを適切に行ってくれる会社に依頼しましょう。

■DIY部分を残す方法もアリ!

最近は、住み手がDIYで自由にリフォームをすることが流行っています。原状復帰できる賃貸向けのクロスやフローリング、棚が人気になっているほどです。その人気を活用して、オーナーによるリフォームは設備機器や下地だけにして、内装の仕上げは自由にDIY出来る状態で貸し出す方法によってもリフォーム費用を抑えることができます。

配線や配管、構造に影響するような設備機器は個人が行うと、専門の知識が無いため漏電や水漏れの原因となり集合住宅では特に危険なので、DIY可能な部分は限定するようにしましょう。天井、壁、床や収納棚だけでもDIYに変えることでリフォームの内装材代を浮かせることが可能です。しかも、DIYが出来る賃貸物件として人気の物件にすることも出来るかもしれません。

3. まとめ

マンション・アパートオーナーが物件のリフォームを安く抑えるためには、化粧シートが張られた複合フローリングにしたり、クッションフロアにしたり、面積の広い床材を考えて選ぶことや、リフォームを依頼する会社に値引き率が良いメーカーで設備機器をリフォームしてもらうことがポイントです。また、日ごろから定期的なメンテナンスや適切なリフォームを行っておくことで、大がかりな修繕を不必要に行うことを避けられます。さらに、住み手が自由にDIYできる物件にすることで内装リフォームの費用を抑え、人気物件にすることも可能です。

お得にリフォームしながらも、適切な管理と工夫で、人気物件のオーナーを目指しましょう。